うさぎの足先にできた肉腫
2015.02.23.09:32
おはようございます。
今週は獣医の大きな学会もあり、更新が遅れてしまいました。。。
さて、今回は足の先にできてしまった肉腫を切除した症例を紹介させていただきます。
肉腫 というと一般の方には馴染みのない言葉かと思います。
簡単に言えば、癌と同じようなものです。

左手の親指と人差し指の間に腫瘍ができてしまった、10歳5ヶ月のおじいちゃんうさぎです。

足先にできる悪性の腫瘍は転移や再発をしやすいタイプのものが多く、ただ見える範囲のできものを取るだけではすまないケースが多いです。また、腫瘍のせいで痛みを伴うことも多いです。
レントゲンで確認をしたところ、幸い骨が溶けたり、折れたりはしてなく、激しい痛みはなさそうでした。
今回は、できものと一緒に親指、人差し指を切除するという飼い主様にとっては断腸の思いの手術となりました。
中指までとるべきか、前足を切断するべきか、、、手術のメリットとデメリットをふまえ、飼い主さまと相談しながら悩みぬいた症例でした
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幸い、手術をした日の夜中には大好きなきゅうりとイチゴを食べだし、痛そうでしたが、手を着いて歩いてくれていました。
こういうとき、本当に動物は強いなぁと改めて感心させられます。

指を切る、、、ご想像のとおりとても痛い手術です。
少しでも痛みを抑えるため、局所麻酔や鎮痛剤をフル活用しました。
写真は当院の新兵器で、体に貼ることで強力な鎮痛薬を持続的に投与するフェンタニルパッチというお薬です。
薬が奏効したのか、入院中ものすごく痛そうな様子はみられませんでした。
手術時に肉眼上、顕微鏡上の簡易検査で取りきれていることを確認したのですが、病理検査の結果では残念ながら腫瘍細胞が染み込むように広がっており、完全には取りきれておらず、今後も再発のチェックが必要です。

術後の経過は良好で、傷口もきれいにくっついてくれて、今のところは再発もなさそうです。
なんとかこのまま再発せずに暮らせれたらと切に願っています。
今週は獣医の大きな学会もあり、更新が遅れてしまいました。。。
さて、今回は足の先にできてしまった肉腫を切除した症例を紹介させていただきます。
肉腫 というと一般の方には馴染みのない言葉かと思います。
簡単に言えば、癌と同じようなものです。

左手の親指と人差し指の間に腫瘍ができてしまった、10歳5ヶ月のおじいちゃんうさぎです。

足先にできる悪性の腫瘍は転移や再発をしやすいタイプのものが多く、ただ見える範囲のできものを取るだけではすまないケースが多いです。また、腫瘍のせいで痛みを伴うことも多いです。
レントゲンで確認をしたところ、幸い骨が溶けたり、折れたりはしてなく、激しい痛みはなさそうでした。
今回は、できものと一緒に親指、人差し指を切除するという飼い主様にとっては断腸の思いの手術となりました。
中指までとるべきか、前足を切断するべきか、、、手術のメリットとデメリットをふまえ、飼い主さまと相談しながら悩みぬいた症例でした
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幸い、手術をした日の夜中には大好きなきゅうりとイチゴを食べだし、痛そうでしたが、手を着いて歩いてくれていました。
こういうとき、本当に動物は強いなぁと改めて感心させられます。

指を切る、、、ご想像のとおりとても痛い手術です。
少しでも痛みを抑えるため、局所麻酔や鎮痛剤をフル活用しました。
写真は当院の新兵器で、体に貼ることで強力な鎮痛薬を持続的に投与するフェンタニルパッチというお薬です。
薬が奏効したのか、入院中ものすごく痛そうな様子はみられませんでした。
手術時に肉眼上、顕微鏡上の簡易検査で取りきれていることを確認したのですが、病理検査の結果では残念ながら腫瘍細胞が染み込むように広がっており、完全には取りきれておらず、今後も再発のチェックが必要です。

術後の経過は良好で、傷口もきれいにくっついてくれて、今のところは再発もなさそうです。
なんとかこのまま再発せずに暮らせれたらと切に願っています。