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うさぎの足先にできた肉腫

おはようございます。
今週は獣医の大きな学会もあり、更新が遅れてしまいました。。。
さて、今回は足の先にできてしまった肉腫を切除した症例を紹介させていただきます。
肉腫 というと一般の方には馴染みのない言葉かと思います。
簡単に言えば、癌と同じようなものです。
DSC_1316.jpg
左手の親指と人差し指の間に腫瘍ができてしまった、10歳5ヶ月のおじいちゃんうさぎです。
DSCF9535.jpg

足先にできる悪性の腫瘍は転移や再発をしやすいタイプのものが多く、ただ見える範囲のできものを取るだけではすまないケースが多いです。また、腫瘍のせいで痛みを伴うことも多いです。
レントゲンで確認をしたところ、幸い骨が溶けたり、折れたりはしてなく、激しい痛みはなさそうでした。
今回は、できものと一緒に親指、人差し指を切除するという飼い主様にとっては断腸の思いの手術となりました。
中指までとるべきか、前足を切断するべきか、、、手術のメリットとデメリットをふまえ、飼い主さまと相談しながら悩みぬいた症例でした

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幸い、手術をした日の夜中には大好きなきゅうりとイチゴを食べだし、痛そうでしたが、手を着いて歩いてくれていました。
こういうとき、本当に動物は強いなぁと改めて感心させられます。
DSCF9537.jpg
指を切る、、、ご想像のとおりとても痛い手術です。
少しでも痛みを抑えるため、局所麻酔や鎮痛剤をフル活用しました。
写真は当院の新兵器で、体に貼ることで強力な鎮痛薬を持続的に投与するフェンタニルパッチというお薬です。
薬が奏効したのか、入院中ものすごく痛そうな様子はみられませんでした。

手術時に肉眼上、顕微鏡上の簡易検査で取りきれていることを確認したのですが、病理検査の結果では残念ながら腫瘍細胞が染み込むように広がっており、完全には取りきれておらず、今後も再発のチェックが必要です。
DSCF9528.jpg

術後の経過は良好で、傷口もきれいにくっついてくれて、今のところは再発もなさそうです。
なんとかこのまま再発せずに暮らせれたらと切に願っています。


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スナネズミの食欲不振(uchida)

食欲不振・・・
言葉にすると一言ですが、その原因となるとなかなか書ききれないほどあります。
本人の様子や、飼い主様から見た様子、年齢、種類等々から推理をしていくのが獣医療です。

今回の症例は生後約5ヶ月のスナネズミの女の子です。
急に食欲がなくなり、小屋にこもることが増えたと、来院されました。

病院では動き回っていて、身体検査上は大きく問題はありませんでした。
日々診察をしていて、こういった症例はよく出くわしますが、非常に悩ましいです。
血液検査等が気軽に行える動物であれば、色々調べることができるのですが、小型げっ歯類ではなかなかそうも行きません。
こういったとき、一番頼りになるのは飼い主様からの情報です。
口を気にしているような素振りを見かけるようになったと教えていただき、注意深く身体検査をやりおしてみると。。。

前歯が、一見きれいに生えているのですが、最初に見たときと若干角度が変わって見え、触ってみるとグラグラしました。


DSC_1361.jpg

げっ歯類の前歯は絵のように根が深く、実は外側から見える歯の倍以上の長さがあります。
なので、根っこの近くで折れてしまうと、今回のようにグラグラはするけど抜け落ちないという事態がおこりえます。

治療は歯はグラグラしていると痛いので抜いてしまい、痛み止めの薬を使い、伸びてくるのを「待つ」ことになります。

多くの子はやわらかいご飯や、液状のご飯を食べてくれるのですが、この子はまったく答えてくれず、治療6日目になってようやく前歯が伸びてきてくれました。
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写真が下手すぎますが、きれいに二本ともちょうどいい長さになってくれています。
小型げっ歯類の前歯が折れる原因はおそらく事故が一番多いのではないかと思います。
とびおりた、ぶつけた、はたまた落としてしまったなどですね。
今回の症例では幸いきれいに前歯が生えそろってくれましたが、これをきっかけに前歯の不整咬合になってしまうこともよくあります。

DSC_1357.jpg
今はしっかりご飯も食べ、キッチンペーパーもボロボロに
元気になってくれてよかったです。

うさぎの潜在精巣、精巣腫瘍

こんにちわ。
ミニペットクリニックでは最近高齢の子達の手術が続いています。
ペット全般の寿命が延びている傾向にあり、当院で診察しているような動物の中でもうさぎは10歳近くになる子が珍しくなくなりつつあります。それに伴い腫瘍の症例も増えてきているため、高齢での手術が必要になってきているのだと思います。

今回の症例はもう少しで8歳になる雑種のうさぎです。
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術前の写真を撮り忘れてしまったので絵で解説します(汗
左の精巣が直径4cm、右の精巣は大きさは問題なかったのですが、お腹の皮膚の下にありました。

腫瘍は一般的に悪性と良性に分けられます。悪性腫瘍とは、いわゆる「癌」です。
例外はありますが、大きくなるペースが早いものや転移をしてしまうものを悪性と呼びます。
うさぎでの精巣の悪性腫瘍は頻度は高くはないです。しかし良性だったとしても時間とともに徐々に大きくなり、いずれ歩くときに地面と擦れるようになってしまうことや、歩くときの障害になるケースがあります。

潜在精巣とは、本来、生まれてすぐの時はお腹の中にある精巣が陰嚢へ入っていくのですが、それがうまくいかず、お腹の中や皮膚の下に留まってしまうことを言います。このこと自体が害になることは少ないですが、潜在精巣は腫瘍化し易くなるという点に注意が必要です。

今回、飼い主様と相談の上で、悪性腫瘍の可能性を想定し、陰嚢ごと切除しました。また、潜在精巣も、肉眼上では問題なさそうですが、腫瘍化するリスクがあるため、一緒に摘出することになりました。
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そのため、通常の去勢手術よりも傷口は大きくなってしまいましたが、無事きれいにくっついてくれました。

DSC_1351.jpg
手術直後から食欲旺盛で、飼い主様の心配を吹き飛ばすほど、術後の経過もよい症例でした。
病理検査の結果は左右とも良性腫瘍だったので、一安心ですし、右の精巣も摘出しておいてよかった、という結果になります。
あとはこの子が今後、大きい病気をせずに穏やかにすごせたらなぁと願っています。

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ウサギの角膜潰瘍(uchida)

こんにちは。
先日、生後4ヶ月の子ウサギさんが眼をショボショボさせている。と来院されました。
よく診させてもらうと角膜が白くにごり、傷になっていそうだったので眼の傷を染める特殊な染色液を使い、チェックをしてみると・・・

角膜潰瘍(day 1)

少し見にくい写真ではありますが、時計でいう4時から5時の方向に、染色液によって丸く染められた部分があります。
これが角膜の潰瘍です。

この子は発見が早かったため、角膜の表面の部分だけが潰瘍になっていましたが、発見が遅れたり、放置されていると、治っても痕が残ったり、最悪の場合、潰瘍が拡がって眼に穴があいてしまうこともある、怖い病気でもあります。

なぜこうなってしまったのか?
うさぎさんは僕たち人間と違って、瞬きをあまりしなくても大丈夫な目の仕組みをしています。
眼をつむっている間に敵に襲われないように進化したためと考えられています。
眼を開きっぱなしにできるのですが、お陰で傷を負いやすいというデメリットが生まれてしまったのです。

今回のケースでは、牧草を食べるときに顔を突っ込んでしまって傷がついてしまい、傷口からばい菌が入ってしまったのかな?と思われます。

角膜の治療で大変なのは診断より治療です。
3種類の目薬を初めのうちは1日で合計20回以上の点眼が必要になります。
幸い今回は経過が順調だったため、一週間後には
角膜潰瘍(day 10)
同じ染色をしたのですが、染まる領域はなく、きれいに直ってくれました。
大変な治療にも拘らず、頑張っていただけた飼い主様とウサギさんの努力の賜物かと思います。

予防をするのは、ウサギさんの特性上難しいと思います。
が、治療が早いか遅いかが、その後に大きな影響を及ぼします。
なので、おうちのウサギさんが眼をしょぼしょぼさせていたら、早めにご相談いただけたらと思います。
プロフィール

ミニペットクリニック

Author:ミニペットクリニック
埼玉県川口市にあるエキゾチックアニマル専門の動物病院“ピジョンミニペットクリニック”と申します。
日々の出来事や病院の情報、豆知識など、病院スタッフが綴っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします☆

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