スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

チンチラの子宮蓄膿症

こんにちわ。
今回は少し珍しい症例の紹介をさせていただこうと思います。

今回の動物はタイトル通り草食獣のチンチラです。
動物病院では電話で問い合わせを受けた時に、猫のチンチラと獣医師が勘違いし、犬猫の病院に来院してしまうことがある動物です(笑)そのせいか年に1~2回友人の獣医から問い合わせがきます。

子宮蓄膿症とは、何らかの原因(多くの場合は発情が関与)で子宮内に菌が沸いてしまい、強い炎症と共に膿がたまってしまう病気で、当院で診察しているような動物より、主に犬での発生が多いです。
菌の出す毒素によって、急速に状態が悪くなりうる、怖い病気の一つです。
この症例の子は、「元気食欲の消失、お尻がぬれていて、白い液がでている。」という理由で来院されました。
超音波検査にて子宮の拡張と液体の貯留を確認し、診断にいたりました。
DSCF9552.jpg
画像の上のほうにある黒い部分が全て膿です。
幸い血液検査上大きな問題がなかったので、その日のうちに手術を決行しました。
(これより下は手術中の写真がありますので、グロテスクなのは、、、という方は注意してください)






全身麻酔下で、お腹を開けてみると、かなり拡張した子宮が認められました。

DSCF9544.jpg

本来正常なチンチラの子宮は5mm程度なので、4~5倍の大きさになっており、中には液体が大量にたまっていました。
DSC_1394.jpg
摘出した子宮の全貌です。
発生には発情がかかわっている可能性があるため、卵巣も一緒に摘出しました。

DSC_1393.jpg
無事手術を乗り越えてくれて、麻酔を切り、目がさめるまで酸素を嗅がせています。

術後の経過は非常によく、3日の入院の後、おうちに帰してあげることができました。
その後、お薬が嫌いすぎて病院に来ることになってしまいますが今はおうちで元気よく、ご飯も食べていてくれているとのことです。

チンチラの子宮疾患は稀な病気と言われており、教科書にもほとんど載っていません。なので、多いとは言えない病気なのかもしれませんが、ネットで調べてみるとこの病気の闘病記のようなブログがちらほらあります。
今は少ないとされているかもしれませんが、長生きをする子が増えてくれば、教科書が変わってくる可能性は十分にあると思います。

初めて当院に来て、その日に手術をするという急な話になってしまいましたが、信用して受け入れてくださった飼い主様と、手術を乗り越えてくれたチンチラさんに感謝です。





スポンサーサイト

うさぎの足先にできた肉腫

おはようございます。
今週は獣医の大きな学会もあり、更新が遅れてしまいました。。。
さて、今回は足の先にできてしまった肉腫を切除した症例を紹介させていただきます。
肉腫 というと一般の方には馴染みのない言葉かと思います。
簡単に言えば、癌と同じようなものです。
DSC_1316.jpg
左手の親指と人差し指の間に腫瘍ができてしまった、10歳5ヶ月のおじいちゃんうさぎです。
DSCF9535.jpg

足先にできる悪性の腫瘍は転移や再発をしやすいタイプのものが多く、ただ見える範囲のできものを取るだけではすまないケースが多いです。また、腫瘍のせいで痛みを伴うことも多いです。
レントゲンで確認をしたところ、幸い骨が溶けたり、折れたりはしてなく、激しい痛みはなさそうでした。
今回は、できものと一緒に親指、人差し指を切除するという飼い主様にとっては断腸の思いの手術となりました。
中指までとるべきか、前足を切断するべきか、、、手術のメリットとデメリットをふまえ、飼い主さまと相談しながら悩みぬいた症例でした

[広告] VPS

幸い、手術をした日の夜中には大好きなきゅうりとイチゴを食べだし、痛そうでしたが、手を着いて歩いてくれていました。
こういうとき、本当に動物は強いなぁと改めて感心させられます。
DSCF9537.jpg
指を切る、、、ご想像のとおりとても痛い手術です。
少しでも痛みを抑えるため、局所麻酔や鎮痛剤をフル活用しました。
写真は当院の新兵器で、体に貼ることで強力な鎮痛薬を持続的に投与するフェンタニルパッチというお薬です。
薬が奏効したのか、入院中ものすごく痛そうな様子はみられませんでした。

手術時に肉眼上、顕微鏡上の簡易検査で取りきれていることを確認したのですが、病理検査の結果では残念ながら腫瘍細胞が染み込むように広がっており、完全には取りきれておらず、今後も再発のチェックが必要です。
DSCF9528.jpg

術後の経過は良好で、傷口もきれいにくっついてくれて、今のところは再発もなさそうです。
なんとかこのまま再発せずに暮らせれたらと切に願っています。


うさぎの潜在精巣、精巣腫瘍

こんにちわ。
ミニペットクリニックでは最近高齢の子達の手術が続いています。
ペット全般の寿命が延びている傾向にあり、当院で診察しているような動物の中でもうさぎは10歳近くになる子が珍しくなくなりつつあります。それに伴い腫瘍の症例も増えてきているため、高齢での手術が必要になってきているのだと思います。

今回の症例はもう少しで8歳になる雑種のうさぎです。
DSC_1352.jpg

術前の写真を撮り忘れてしまったので絵で解説します(汗
左の精巣が直径4cm、右の精巣は大きさは問題なかったのですが、お腹の皮膚の下にありました。

腫瘍は一般的に悪性と良性に分けられます。悪性腫瘍とは、いわゆる「癌」です。
例外はありますが、大きくなるペースが早いものや転移をしてしまうものを悪性と呼びます。
うさぎでの精巣の悪性腫瘍は頻度は高くはないです。しかし良性だったとしても時間とともに徐々に大きくなり、いずれ歩くときに地面と擦れるようになってしまうことや、歩くときの障害になるケースがあります。

潜在精巣とは、本来、生まれてすぐの時はお腹の中にある精巣が陰嚢へ入っていくのですが、それがうまくいかず、お腹の中や皮膚の下に留まってしまうことを言います。このこと自体が害になることは少ないですが、潜在精巣は腫瘍化し易くなるという点に注意が必要です。

今回、飼い主様と相談の上で、悪性腫瘍の可能性を想定し、陰嚢ごと切除しました。また、潜在精巣も、肉眼上では問題なさそうですが、腫瘍化するリスクがあるため、一緒に摘出することになりました。
DSC_1350.jpg
そのため、通常の去勢手術よりも傷口は大きくなってしまいましたが、無事きれいにくっついてくれました。

DSC_1351.jpg
手術直後から食欲旺盛で、飼い主様の心配を吹き飛ばすほど、術後の経過もよい症例でした。
病理検査の結果は左右とも良性腫瘍だったので、一安心ですし、右の精巣も摘出しておいてよかった、という結果になります。
あとはこの子が今後、大きい病気をせずに穏やかにすごせたらなぁと願っています。

続きを読む

モルモットの乳腺腫瘍(uchida)

先日モルモットの乳腺腫瘍摘出手術をしました。

乳腺の腫瘍自体はさまざまな動物で発生します。
ただ、モルモットで特徴的なのはオスでの発生が多いということと、、腫瘍が悪性、、、つまり「癌」であることが多いのです。
昔の教科書では3割が悪性といわれていましたが最近ではもっと多い野ではないか?と言われています。
偶然かもしれませんが、僕が今まで見てきた中ではほとんどの子が悪性腫瘍でした。
DSC_1317.jpg

この子は右の乳腺に腫瘍ができてしまいました。
来月で6歳と、モルモットとしては高齢なのにもかかわらず無事手術を乗り越えてくれました。

高齢ということもあって、麻酔からの覚めはゆっくりでしたが、手術をした日の夜中からは大好きなピーマンを食べられる位になってくれました。
勇気の要る決断をしてくださった飼い主様にも、頑張ってくれたこの子にも感謝です。
[広告] VPS


3~4歳以上のモルモットを飼っている方は、時々しこりがないかチェックをしてあげてください。
下の絵のように、雄も雌も下腹部のおなか側に左右1つづつ乳腺があります。
さわってみて違和感を感じたらご相談ください。
DSCF9527.jpg


プロフィール

ミニペットクリニック

Author:ミニペットクリニック
埼玉県川口市にあるエキゾチックアニマル専門の動物病院“ピジョンミニペットクリニック”と申します。
日々の出来事や病院の情報、豆知識など、病院スタッフが綴っていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします☆

カウンター
最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
リンク
検索フォーム
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
RSSリンクの表示
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。